謹賀新年

 皆様お疲れ様です。明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。旧年中はスキーおバカな私に多大なご愛顧を賜り、ありがとうございました。今年も変わらずスキーおバカで参ります。

 さて皆様、新年早々悲しいことに本日のGSLトレーニングで2名の負傷者をだしてしまいました。残念なことですが、スキースポーツの現実でもあります。スキーは原動力を使わずに板の上に乗っかって雪面を滑るだけで簡単に60km以上のスピードが出るのです。更に道具の進歩で、かつては一部の選手だけが可能だった高速のターンも一般化しました。私が活動してたかもい岳のGSLを例に取ると、カービング以前のラップは1分5.6秒だったのが、セットによっては52.3秒前後にまでなっています。一瞬のことでコントロールを失えば大きな事故に繋がっても不思議はないのです。

 競技である以上、試合ともなれば自分の持てる力のギリギリを狙っていきます。あのWC99勝のミカエラ・シフリンでさえ試合の場でコントロールを失って大怪我をしています。危険と隣り合わせのスポーツで有りますが、そこが魅力であることも否定できないでしょう。

 練習に於いてコントロールを失うのは一瞬ですが、前兆がある場合もあります。前出のシフリンの場合遅れて遅れて無理クリはいってゲートに激突しています。そこまで粘らずコースアウトすればケガをしなかったかも知れません。ただ、指導する立場の人間として「あれくらいでコースアウトしていたらタイムを出せないぞ」と言うこともあります。練習中選手に起因する事故を防ぐのは難しいことです。

 ただ、一般ゲレンデに於いて衝突事故を起こさないためには、「ルールを守るマナーを守る」「スキー選手は偉くない、昨日スキーを始めた初心者とも平等」「技術のある者は未熟な者を脅かしてはいけない」これな絶対でしょう。

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